自然炭化水素冷媒ガスの可能性
脱フロンで地球を守る

環境負荷を最小化する自然由来の冷媒ガス

🌿 自然炭化水素冷媒ガスとは

自然界に存在する物質を利用した環境配慮型冷媒

自然炭化水素冷媒ガスとは、プロパン、アンモニア、二酸化炭素、水など、自然界にもともと存在する物質を冷媒として利用するものです。 人工的に合成されたフロン系冷媒(HFC、HFO)とは異なり、地球温暖化係数(GWP)が極めて低く、環境への影響を最小限に抑えることができます。

2016年のキガリ改正により、世界的にHFC冷媒の段階的削減が決定され、自然冷媒への転換が急速に進んでいます。 欧州では既に商業施設や産業用冷凍空調設備で自然冷媒が主流となっており、日本でも2027年以降の規制強化に伴い、 自然冷媒への転換は「選択肢」ではなく「必須の対応」となりつつあります。

🌍 自然冷媒の5つの分類

アンモニア・二酸化炭素・炭化水素・水・空気

自然冷媒とは、自然界に存在する物質をそのまま冷媒として利用するもので、主にアンモニア・二酸化炭素・炭化水素・水・空気の5種類に分類されます。それぞれ異なる特性を持ち、用途に応じて使い分けられています。
NCTは、この中でも既存設備のレトロフィットに適した炭化水素(HC)高純度のプロパン主体の混合炭化水素冷媒(R290ベース)を日本市場に提供しています。

🔵 R290(プロパン)

成分 プロパン(C₃H₈)
GWP 3(R410Aの約1/700)
ODP 0(オゾン層破壊なし)
特徴 高いエネルギー効率(従来冷媒比+5〜15%)
ドロップイン対応可能(既存設備を活用)
・商業用エアコン、冷凍冷蔵設備に最適
・国内製造で安定供給可能
安全分類 A3(低毒性・可燃性)※安全デバイスで対応可能
用途 業務用エアコン、冷凍冷蔵ショーケース、チラー

💡 NCTの製品

NCTは国産唯一の炭化水素冷媒メーカーとして、高純度のプロパン主体の混合炭化水素冷媒(R290ベース)を提供しています。 高品質製品を安定供給し、ドロップイン施工による低コスト・短期間での転換を実現します。

※ R290は単一冷媒ですが、弊社が扱う高純度のプロパン主体の混合炭化水素冷媒(R290ベース)はプロパンの割合が高いため、比較は単一冷媒として行っています。

🟦 R600a(イソブタン)

成分 イソブタン(C₄H₁₀)
GWP 3
ODP 0
特徴 ・家庭用冷蔵庫で世界的に広く採用
・低圧で運転可能、充填量が少ない
・小型冷凍機器に最適
安全分類 A3(低毒性・可燃性)
用途 家庭用冷蔵庫、小型冷凍機、自動販売機

🟧 R717(アンモニア)

成分 アンモニア(NH₃)
GWP 0(温室効果なし)
ODP 0
特徴 極めて高い冷凍能力
・大規模産業用冷凍設備で100年以上の実績
・毒性と刺激臭があるため、専門的な取り扱いが必要
安全分類 B2L(毒性あり・微燃性)
用途 大型冷蔵倉庫、食品加工工場、アイスリンク、化学プラント

🟩 R744(CO₂・二酸化炭素)

成分 二酸化炭素(CO₂)
GWP 1(基準値)
ODP 0
特徴 不燃性・無毒性で安全性が高い
・高圧で運転(専用設備が必要)
・欧州のスーパーマーケット、給湯器で急速に普及
安全分類 A1(無毒性・不燃性)
用途 スーパーマーケット冷凍冷蔵設備、ヒートポンプ給湯器、自動販売機

🟦 R718(水)

成分 水(H₂O)
GWP 0(温室効果なし)
ODP 0
特徴 最も安全な冷媒(無毒・不燃)
・吸収式冷凍機で長年の実績
・真空下での運転が必要(大型設備向け)
安全分類 A1(無毒性・不燃性)
用途 吸収式冷凍機、大型ビル空調、地域冷暖房

📊 自然冷媒 比較表

GWP・可燃性・毒性・法規制の一覧比較

冷媒種類 成分 GWP 可燃性 毒性 安全分類 主な用途 法規制
R290(プロパン) C₃H₈ 3 可燃 A3 業務用エアコン、冷凍冷蔵 規制対象外
R600a(イソブタン) C₄H₁₀ 3 可燃 A3 家庭用冷蔵庫 規制対象外
R717(アンモニア) NH₃ 0 微燃 あり B2L 大型冷蔵倉庫 規制対象外
R744(CO₂) CO₂ 1 不燃 なし A1 スーパー、給湯器 規制対象外
R718(水) H₂O 0 不燃 なし A1 吸収式冷凍機 規制対象外
参考:R410A HFC混合 2,088 不燃 なし A1 エアコン 段階的削減対象
参考:R32 HFC 675 微燃 なし A2L エアコン 将来的に規制強化

NCTが高純度のプロパン主体の混合炭化水素冷媒を提供する理由

  • 環境性能:GWP=3で、HFC冷媒の約1/700の温室効果
  • 既存設備を活用可能:レトロフィット対応により、初期投資を削減
  • 高いエネルギー効率:電気代削減+5〜15%を実現
  • 国内製造の安定供給:輸入リスクゼロ、為替影響なし
  • フロン排出抑制法の対象外:点検・報告義務から解放
  • 日本市場に最適:商業用エアコン・冷凍冷蔵設備の膨大なストック市場(1.8億台)に対応

🌏 なぜ今、自然冷媒なのか

世界的な規制強化と市場動向

🌍

キガリ改正

2016年のモントリオール議定書キガリ改正により、2036年までにHFC冷媒を85%削減することが国際的に合意されました。

日本も批准済み。削減義務は待ったなしの状況です。

🇪🇺

EU F-Gas規制

欧州では2030年までに79%削減を目標とし、既に自然冷媒が主流。商業施設では新規HFC冷媒の使用が事実上禁止されています。

日本も同様の規制強化が進行中。

🏢

ESG・脱炭素

投資家・取引先からのESG評価Scope 1排出量削減の要求が高まっています。自然冷媒への転換はCO₂削減実績として強くアピールできます。

企業価値向上に直結します。

📈 日本国内市場の現状

国内稼働台数 約1.8億台(家庭用1.56億台 + 業務用2,600万台)
フロン回収率 44%(半数以上が大気放出されている現状)
市場規模(TAM) 1.17兆円(冷媒転換の潜在市場)
2027年以降 国内でもHFC規制が本格化。転換需要が急増する見込み

自然冷媒への転換をお考えの方へ

NCTは国産唯一の高純度HC冷媒メーカーとして、
お客様の自然冷媒転換を全力でサポートいたします。

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